セダンの走行性能とSUVの積載力を兼ね備えたステーションワゴンは、荷物をたくさん積みたいけれどSUVほど車高は要らない、という方に最適なボディタイプです。キャンプ道具や車中泊グッズもたっぷり積める荷室容量を持ちながら、セダン譲りの低重心で安定した走りを楽しめます。
この記事では、車中泊や積載を重視する方におすすめのステーションワゴンを厳選して紹介します。国産モデルを中心に、それぞれの特徴と選び方のポイントをまとめました。SUVブームの陰に隠れがちなワゴンですが、実用性の高さでは負けていません。

ステーションワゴンの魅力とは?
ステーションワゴンが他のボディタイプと比較して優れているポイントを整理します。特に「走りの質」と「積載力」の両立は、ワゴンならではの強みです。
- セダンベースの低重心設計で走行安定性が高い
- 荷室容量がセダンの2倍以上──キャンプ道具や大型の荷物も余裕で積める
- 車高が低く立体駐車場に入りやすい──SUVでは難しいケースにも対応
- リアゲートが大きく開くため、荷物の出し入れがしやすい
- 後部座席を倒せばフラットな空間が生まれ、車中泊にも対応可能
- 高速道路での安定感はSUV以上──長距離ドライブに最適
荷物をどんどん積める反面、荷室は汚れやすくなります。防水タイプのラゲッジマットを敷いておくと、濡れたキャンプ道具をそのまま載せても後片付けが楽になります。
一方で、国産ステーションワゴンは選択肢が少なくなっているのが現状です。SUV人気の影響で各メーカーのラインナップが絞られており、選べる車種はミニバンやSUVほど多くはありません。だからこそ、現在販売されているモデルは実力派揃いとも言えます。「走り」と「積載」の両方にこだわりたい方にとって、ワゴンは見逃せないジャンルです。
国産ステーションワゴンのおすすめ
トヨタ カローラツーリング
カローラツーリングは、新車価格約244万円からという手ごろな価格と優れた燃費性能を両立したワゴンです。ハイブリッドモデルのWLTCモード燃費は28.8km/Lと、ワゴンとしては非常に優秀な数値を記録しています。ガソリン代を大幅に節約でき、日常の通勤や買い物にも経済的です。
荷室容量は392Lで、後部座席を倒せば大容量のフラットスペースが生まれます。5ナンバーサイズに近いコンパクトなボディは取り回しがしやすく、普段使いにも適しています。Toyota Safety Senseが全グレードに標準装備されており、安全性能も充実しています。一部改良で装備がさらに充実し、ディスプレイオーディオの画面サイズ拡大やUSB Type-C端子の追加など、運転時の利便性が向上しました。国産ワゴンの中では最もコストパフォーマンスに優れたモデルと言えます。
スバル レヴォーグ
レヴォーグは走行性能と安全性能で国産ワゴンの中でトップクラスの評価を受けているモデルです。アイサイトXによる高度な運転支援機能は、高速道路でのハンズオフ運転にも対応しており、長距離ドライブの疲労を大幅に軽減してくれます。
新車価格は約363万円からと、カローラツーリングよりも高めですが、シンメトリカルAWDによる安定した走りと充実した安全装備を考えれば納得の価格設定です。荷室容量は535Lとクラストップレベルで、キャンプ道具一式を余裕で積み込めます。レガシィツーリングワゴンの後継モデルとして、ワゴン好きから根強い支持を得ています。なお、マイナーチェンジが予定されているため、購入のタイミングは最新情報を確認してください。
ホンダ シャトル(中古車)
シャトルは生産終了モデルですが、中古車市場では手ごろな価格で流通しており、ワゴンを安く手に入れたい方には有力な候補です。ハイブリッドモデルの燃費性能は優秀で、荷室も広く実用性が高いモデルです。ホンダのセンタータンクレイアウトを活かした低い荷室フロアにより、重い荷物の積み下ろしも楽に行えます。中古車価格は100万円前後からと、非常にリーズナブルに入手できます。

車中泊向きのワゴンの選び方
ステーションワゴンで車中泊を楽しむ場合は、以下のポイントをチェックしておきましょう。フラット度の高さが快適な睡眠に直結するため、試乗時に実際にシートを倒して確認することをおすすめします。
- 後部座席を倒した時のフラット度──段差が少ないほど寝心地が良い
- 荷室の長さ──身長+10cm以上の奥行きがあるかチェック
- 車内の幅──1人なら100cm、2人なら120cm以上が目安
- プライバシーの確保──サンシェードやカーテンの取り付けやすさ
- 換気手段──窓を少し開けるための防虫ネットの装着可否
このうちプライバシーの確保は、車種専用のサンシェードを用意するのが手軽です。全窓分がセットになったものを選ぶと、外からの視線をまとめて遮れます。
レヴォーグは後部座席を倒すとほぼフラットな空間が広がり、車中泊にも適しています。荷室長は約1,700mm以上確保でき、身長170cm程度の方なら余裕を持って眠れます。カローラツーリングもフラット度は高いですが、荷室の長さがやや短いため、身長の高い方はマットの敷き方を工夫する必要があるかもしれません。いずれの車種も、市販の車中泊用マットを敷くことで寝心地を大幅に改善できます。
輸入ワゴンという選択肢
フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント
ヨーロッパではステーションワゴンの人気が根強く、ゴルフヴァリアントはその代表格です。荷室容量は611Lと国産ワゴンを上回り、走行安定性の高さもドイツ車ならではです。価格は約350万円からですが、高速道路での安定感と積載力を考えれば十分に検討する価値があります。アウトバーンでの走行を前提に設計されているため、日本の高速道路ではさらに余裕のある走りが楽しめます。
ボルボ V60
北欧デザインの美しさと高い安全性能で人気のボルボ V60は、プレミアムワゴンとしてワンランク上の選択肢です。シートの座り心地は長距離ドライブでも疲れにくい設計で、安全装備も世界トップクラスの充実度を誇ります。
ステーションワゴンの維持費はどのくらい?
ステーションワゴンの年間維持費はセダンとほぼ同等です。カローラツーリングなら年間25万~35万円程度、レヴォーグなら年間35万~45万円程度が目安です(駐車場代を除く)。
- 自動車税:30,500~36,000円(排気量による)
- ガソリン代:約6万~12万円(年間走行1万km、燃費により変動)
- 車検費用:約6万~10万円(2年ごと、年間換算)
- 任意保険:約5万~8万円
ワゴンで車中泊を楽しむためのおすすめグッズ
ステーションワゴンでの車中泊をより快適にするために、揃えておきたいグッズを紹介します。ワゴンはミニバンほどの室内高がないため、限られたスペースを有効活用するグッズ選びが重要です。
- 車種専用マット──シートの段差を吸収し、寝心地を大幅に改善する。厚さ5cm以上がおすすめ
- ウインドウシェード(車種専用)──全窓を覆えるセットを選ぶとプライバシーが確保できる
- ポータブル電源──スマホ充電や扇風機、電気毛布の電源として活躍する
- LEDランタン──吊り下げタイプが車内での使用に便利
- コンパクト寝袋──季節に合わせた対応温度のものを選ぶ
- 折りたたみテーブル──車外での食事やPC作業に使える
これらのグッズを揃えても2万~5万円程度で済むため、宿泊費の節約分ですぐに元が取れます。特に車種専用のマットとウインドウシェードは車中泊の快適さを大きく左右するアイテムなので、最初に投資する価値があります。
寝袋とテーブルは車中泊以外のキャンプでも使い回せるので、持っていない方はここから揃えるのもおすすめです。
Q&A──ステーションワゴンのよくある質問
Q. SUVとワゴン、どちらを選ぶべき?
悪路走行やアウトドアでの走破性を求めるならSUV、舗装路での走行安定性や燃費を重視するならワゴンがおすすめです。立体駐車場を日常的に利用する方もワゴンの方が適しています。荷物の積載力については、ワゴンの方がフロアが低いぶん重い荷物の積み下ろしがしやすいというメリットもあります。
Q. ステーションワゴンは家族でも使える?
4~5人家族であれば十分に対応できます。ただし3列シートはないため、6人以上での移動が必要な場合はミニバンを検討した方がよいでしょう。荷室の広さを活かして、ベビーカーやチャイルドシートなどの子育てグッズも楽に積めます。
Q. ステーションワゴンのリセールバリューは?
国産ワゴンはSUVほどリセールバリューが高くない傾向にあります。レヴォーグは人気が根強いため比較的安定していますが、長く乗る前提で購入するのが経済的です。輸入ワゴンは中古市場での人気車種もあるため、車種によっては意外と値崩れしにくいケースもあります。
なお、ステーションワゴンは天井が低い分、横になった時の圧迫感が気になる方もいます。その場合は、ルーフテントの装着を検討するのも一つの方法です。ルーフテントを使えば車上に就寝スペースが生まれ、荷室はそのまま荷物の保管に使えます。ワゴンの積載力とルーフテントの快適性を組み合わせれば、本格的なキャンプ旅行にも対応できます。また、ワゴンは重心が低いため、ルーフテントを載せた状態でも走行安定性を保ちやすいのがSUVにはないメリットです。ワゴンでのアウトドアライフには、まだまだ可能性が広がっています。
まとめ──走りと積載を両立するワゴンの魅力
ステーションワゴンは選択肢こそ少なくなっていますが、走行安定性・積載力・車中泊適性を高い次元で両立できるボディタイプです。コスパならカローラツーリング、走りと装備の充実度ならレヴォーグが有力候補です。ライフスタイルに合わせて最適な1台を選んでください。
参考:マイベスト 国産ステーションワゴンおすすめ、カーセブン ステーションワゴンおすすめ、ネクステージ ステーションワゴン



