「車を個人売買で売りたいけれど、どうやればいいのだろう」「業者を通さず自分でやったら、どのくらい得するのだろう」とお考えの方は多いのではないでしょうか。
車の個人売買は買取業者に売るより高く売れる可能性がある反面、名義変更などの手続きやトラブルリスクも自分で負う必要があります。この記事では、具体的なやり方から注意点まですべて解説いたします。
車の個人売買のやり方・手順
車の個人売買は、以下の流れで進めていきます。
ステップ1:売却価格を決める
まず相場を調べましょう。グーネットの買取相場(www.goo-net.com・サイト終了)で自分の車種・年式・走行距離の相場をチェックできます。個人売買は買取店の査定額より10%から20%ほど高めに設定するのが一般的です。
ステップ2:買い手を見つける
買い手を見つける方法はいくつかあります。
- 知人・友人への声かけ:トラブルが少なく、最もスムーズです
- ヤフオク・メルカリ:ネットオークション・フリマアプリで出品
- ジモティー:地元の方に直接売れます
- カババ:車の個人売買専門のプラットフォームです
ステップ3:車の状態を正直に伝える
傷・凹み・修復歴・不具合は必ず事前に伝えましょう。隠して売ると後から大きなトラブルに発展します。写真も多めに撮影して、外装・内装・エンジンルーム・走行距離メーターなどを見せるようにしてください。
ステップ4:売買契約書を作成する
個人間であっても売買契約書は必ず作成してください。口約束は絶対にNGです。契約書には以下の項目を入れましょう。
- 売主・買主の氏名・住所・連絡先
- 車両情報(車台番号・登録番号・年式・走行距離)
- 売買金額
- 支払い方法・期限
- 引き渡し日
- 瑕疵担保責任の範囲(ノークレーム・ノーリターンの場合は明記)
- 名義変更の期限と責任者
ステップ5:代金の受け取り
代金は車を引き渡す前に全額受け取るのが鉄則です。分割払いや後払いは絶対に避けましょう。銀行振込で入金確認してから引き渡すのが最も安全です。
ステップ6:名義変更(移転登録)の手続き
車の名義変更は管轄の運輸支局(陸運局)で行います。具体的な手続きの流れは後述いたします。

車の個人売買で必要な書類一覧
普通自動車の場合
- 自動車検査証(車検証)
- 印鑑登録証明書(発行から3か月以内)
- 実印
- 譲渡証明書(実印を押印)
- 委任状(買主が手続きする場合・実印を押印)
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
- 自動車税納税証明書
- 印鑑登録証明書(発行から3か月以内)
- 実印
- 車庫証明書(管轄の警察署で取得・約2,500円から2,800円)
- 申請書(OCRシート・運輸支局で入手)
軽自動車の場合
軽自動車は手続きが少し簡単です。実印ではなく認印でOKで、譲渡証明書も不要となります。手続きは軽自動車検査協会で行います。
名義変更(移転登録)の手続き方法
- 車庫証明を取得(買主):管轄の警察署で申請。取得まで3日から7日かかります
- 必要書類を揃える:上記の書類一覧を参照してください
- 運輸支局に行く:買主の住所を管轄する運輸支局へ向かいます
- 窓口で申請:書類を提出し、手数料500円を支払います
- 新しい車検証を受け取る
- 税申告窓口で自動車税の申告
- ナンバープレートの変更(管轄が変わる場合)
手続きは買主が行うのが一般的ですが、売主と一緒に行くとスムーズに進みます。
車の個人売買のメリット・デメリット
メリット
- 買取店より高く売れる:中間マージンがないため、相場より高値で売却可能です
- 買い手も安く買える:お店で買うより安く手に入るためWin-Winの関係になります
- 消費税がかからない:個人間取引のため消費税は不要です
デメリット
- 手続きが面倒:名義変更・書類準備を自分でやる必要があります
- トラブルリスク:代金未払い、クレーム、名義変更してくれないなどの問題が起こり得ます
- 買い手を見つけるのに時間がかかる:いつ売れるかわからない不確定要素があります
車の個人売買でよくあるトラブルと対策
トラブル1:名義変更してくれない
車を引き渡したのに買い手が名義変更をしないケースです。この場合、自動車税の請求が売主に来続けますし、事故を起こされた場合は責任問題にも発展します。
対策:契約書に「引き渡し後○日以内に名義変更を完了すること」と明記しましょう。期限を過ぎたら契約解除できる条項を入れておくと安心です。
トラブル2:売却後にクレームが来る
「エンジンの調子が悪い」「聞いていない故障がある」と後からクレームが来るケースです。中古車に完璧な状態を求めるのは難しい面がありますが、事前の情報開示が不十分だと問題になります。
対策:契約書に「現状有姿での引き渡し」「ノークレーム・ノーリターン」を明記しましょう。引き渡し前に買い手に試乗してもらい、状態を確認してもらうことも重要です。
トラブル3:代金を払ってもらえない
対策:代金は必ず車の引き渡し前に全額回収してください。銀行振込で入金確認してから引き渡すのが基本です。

個人売買が面倒な方はどうすればいい?
手続きの手間やトラブルリスクを考えると、個人売買が向いていない方もいらっしゃいます。その場合は以下の選択肢も検討してみてください。
- カババ:個人売買の手続きを代行してくれるサービスです。売主の手数料は無料で、面倒な手続きをすべて代行してもらえます
- 一括査定(MOTA・カーセンサーなど):複数社に査定を出して高値を引き出す方法です。手続きは業者がやってくれるため手軽に利用できます
名義変更の手続きについては国土交通省のサイトでも情報が公開されています。個人間取引のトラブルに関しては国民生活センターに相談することも可能です。
よくある質問(FAQ)
Q. 個人売買で売った場合、確定申告は必要?
通勤や日常の移動に使っていた車(生活用動産)であれば、利益が出ても確定申告は不要です。ただし、レジャー用や趣味の高級車で50万円以上の利益が出た場合は申告が必要になる可能性があります。
Q. 自動車税の精算はどうする?
個人売買では自動車税の月割り精算は法的義務ではありませんが、買い手と話し合って残り月分を精算するのが一般的です。契約書に精算方法を記載しておきましょう。
Q. ローンが残っている車でも個人売買できる?
ローンを完済して所有権を自分名義にしないと名義変更ができません。まずローンを完済するか、残債を売却代金で一括返済する方法を検討しましょう。
Q. 個人売買で保証を付けることはできる?
個人間では基本的に保証なし(現状渡し)が一般的です。カババを利用すれば個人売買でも保証付きで取引できるケースがあります。
Q. 個人売買と買取業者、どちらが得?
時間と手間をかけられるなら個人売買の方が高く売れる可能性があります。一方、手軽さを優先するなら買取業者がおすすめです。車の状態や急ぎ具合に応じて選びましょう。
まとめ
- 相場を調べて適正価格を設定する
- 売買契約書は必ず作成する
- 代金は引き渡し前に全額回収
- 名義変更の期限を契約書に明記する
- 手続きが面倒ならカババなどの代行サービスを活用
手間をかけてでも高く売りたいなら個人売買、手軽さを優先するなら買取業者。自分に合った方法を選んで、納得のいく取引を実現しましょう。


