車検の時期が近づくと、「今回もまた高額になるのではないか」と不安に感じられる方は少なくないでしょう。
実は、どこで車検を受けるかによって費用が3万円から5万円程度変わることがございます。ちょっとした見直しをされるだけで、かなりの節約に繋がる可能性がございます。この記事では、業者別の車検費用を比較し、賢い車検の受け方をご案内いたします。

車検費用の内訳を理解しよう
まず、車検の費用は「法定費用」と「車検基本料」の2つに分かれることを理解しておきましょう。
法定費用(どこで受けても同じ)
- 重量税:車の重さで決まります(軽6,600円から普通車32,800円/2年分)
- 自賠責保険:約17,540円から17,650円(2年分・軽自動車と普通車)
- 印紙代(検査手数料):2,500円から2,600円(2026年4月改定)
法定費用はどの業者でも同額でございます。節約できるのは「車検基本料」の部分でございます。
車検基本料(業者によって異なる)
点検料、整備料、代行手数料などが含まれます。ここが業者によって大きく差がつくポイントでございます。
業者別の車検費用相場
ディーラー車検
車検基本料:40,000円から100,000円
最も高額ではございますが、メーカーの専門知識を持った整備士が点検いたしますので安心感は抜群です。純正部品を使用し、記録もしっかりと残ります。リセールバリューを意識されるのであれば、ディーラー車検の記録は有利に働くこともございます。
カー用品店(オートバックス、イエローハットなど)
車検基本料:15,000円から30,000円
ディーラーのおよそ半額程度で受けることが可能です。待ち時間もディーラーより短いことが多く、整備の品質も十分でございます。コストパフォーマンス重視の方にはおすすめの選択肢です。
ガソリンスタンド(ENEOS、コスモなど)
車検基本料:10,000円から25,000円
最安クラスでございます。ただし、スタンドによって整備レベルにばらつきがある場合がございます。提携工場で実際の整備を行うケースも多くございます。
車検専門店(車検のコバック、ホリデー車検など)
車検基本料:10,000円から20,000円
車検に特化しているため効率が良く、費用が安いのが特徴です。「最短60分車検」を掲げている店舗もございます。お急ぎの方にもおすすめです。
ユーザー車検
車検基本料:0円(法定費用のみ)
運輸支局にご自身で車を持ち込んで検査を受ける方法です。法定費用だけで済みますので最も安価ですが、事前の整備と検査の知識が必要です。不合格になると再検査が必要ですし、平日しか受けられません。車に詳しい方向けの選択肢でございます。

具体的な費用比較(軽自動車の場合)
- ディーラー:法定費用26,000円+基本料50,000円=約76,000円
- カー用品店:法定費用26,000円+基本料20,000円=約46,000円
- 車検専門店:法定費用26,000円+基本料15,000円=約41,000円
- ユーザー車検:法定費用26,000円=約26,000円
ディーラーと車検専門店で約35,000円の差がございます。これが2年ごとに発生いたしますので、10年で175,000円の差になります。
車検を安くするコツ
1. 相見積もりを取る
最低2社から3社の見積もりを取得されることをおすすめいたします。インターネットで一括見積もりができるサービスもございますので、手間も少なく済みます。
2. 不要な整備を断る
車検の見積もりには「推奨整備」が含まれていることが多くございます。その中には「すぐに必要ではないが、やっておいた方がよい」レベルのものもあります。見積もりの内訳を確認し、本当に必要な整備だけに絞ることが重要です。
3. 早期予約割引を使う
車検の1ヶ月から2ヶ月前までにご予約されると、割引が受けられる業者が多くございます。車検満了日の1ヶ月前から受けることが可能ですので、お早めにお動きになることをおすすめいたします。1ヶ月前に受けても次の車検の期限は前回の満了日から2年後ですので、損にはなりません。
4. 日常メンテナンスをしっかり行う
普段からオイル交換やタイヤの空気圧チェックをされていれば、車検時の追加整備が少なくて済みます。日頃のメンテナンスが結果的に車検代の節約に繋がるのでございます。
車検制度について詳しくは国土交通省のサイトでご確認いただけます。指定工場と認証工場の違いなど、基本的な情報が掲載されております。
車検で見られるポイント
車検で不合格になりやすいポイントを事前にご確認いただくと、再検査の手間と費用を避けることができます。
- ライト類:ヘッドライト、ブレーキランプ、ウインカーの球切れ
- タイヤ:溝の残りが1.6mm以上あるか
- ブレーキ:効きが基準値以上か
- 排気ガス:CO、HC値が基準内か
- 下回り:オイル漏れ、錆、損傷がないか
ライトの球切れなどは数百円でご自身で交換できますので、車検前にチェックされることをおすすめいたします。日本自動車整備振興会連合会のサイトでも車検に関する情報をご確認いただけます。

車検切れの場合はどうする?
車検が切れた状態で公道を走行されますと法律違反(6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金)となります。車検切れのお車を業者にお持ち込みになる場合は、仮ナンバーの取得か、レッカーでの搬送が必要でございます。
車検切れに気づかれましたら、まずは業者にお電話で引き取りをご依頼ください。出張引き取り対応の業者も多くございます。軽自動車検査協会のサイトでも手続き情報をご確認いただけます。
よくある質問(Q&A)
Q. 車検はいつから受けられますか?
車検満了日の1ヶ月前から受けることが可能でございます。1ヶ月前に受けても、次回の車検満了日は前回の満了日から2年後になりますので、早めに受けても損にはなりません。
Q. 車検の見積もりだけでも無料で受けられますか?
ほとんどの業者で見積もりは無料でございます。見積もりを受けたからといって必ずそこで車検を受ける義務はございませんので、お気軽に複数社の見積もりを取られてください。
Q. 車検と12ヶ月点検の違いは何ですか?
車検は国が定めた保安基準に適合しているかを検査するもので、受けなければ公道を走行できません。12ヶ月点検は法律で義務付けられた定期点検ですが、受けなくても罰則はございません。ただし、車の安全を保つためには定期点検も重要でございます。
まとめ:業者選びで車検費用は大きく変わる
車検を安くするポイントをおさらいいたします。
- ディーラー車検が最も高く、車検専門店やガソリンスタンドが安い
- 法定費用はどこでも同じ。「車検基本料」の差が費用の差
- 相見積もりと早期予約割引で数千円から1万円の節約
- 不要な推奨整備を見極めて、必要なものだけに絞る
- 日常メンテナンスで車検時の追加整備を減らす
車検は2年に1回の大きな出費ではございますが、業者選びと少しの工夫で数万円の節約が可能です。次回の車検では、ぜひ複数の業者を比較されてみてください。
※この記事は記事執筆時点の情報に基づいて作成しております。車検費用は車種・年式・状態によって異なりますので、正確な費用は見積もりでご確認ください。


