初めて車を購入して自動車保険に加入するとき、多くの方が6等級からのスタートになります。6等級は保険料の割引がほとんどない状態のため、「保険料が高い」と感じる方も少なくありません。
この記事では、新規加入で6等級からスタートする場合の保険料の目安や、保険料を抑えるコツ、初心者におすすめの自動車保険の選び方を解説します。

自動車保険の6等級とは?
自動車保険には「ノンフリート等級制度」があり、1〜20等級で保険料の割引・割増が決まる仕組みです。新規で自動車保険に加入すると、原則として6等級からスタートします。
1年間無事故で保険を使わなければ翌年に1等級上がり、等級が上がるほど保険料の割引率が大きくなります。逆に事故で保険を使うと等級が下がり、保険料が上がる仕組みです。
6等級の割引率はどのくらい?
6等級にはさらに「6A」「6B」「6C」「6F」「6G」「6S」といった区分があり、新規加入の場合は「6S」が適用されることが多いです。6等級の割引率はほぼゼロに近く、割引の恩恵を受けにくい状態です。
7等級に上がると20〜30%程度の割引が適用され始めるため、まずは1年間無事故で過ごすことが保険料節約の第一歩になります。

6等級の保険料の目安は?年齢別に紹介
6等級の保険料は、年齢によって大きく異なります。若年層ほど事故リスクが高いとされるため、保険料も高くなる傾向があります。
6等級の年間保険料の目安
- 18〜20歳:車両保険なし 約12〜14万円 / 車両保険あり 約25〜27万円
- 21〜25歳:車両保険なし 約7〜10万円 / 車両保険あり 約15〜20万円
- 26〜29歳:車両保険なし 約5〜7万円 / 車両保険あり 約10〜15万円
- 30歳以上:車両保険なし 約3〜5万円 / 車両保険あり 約7〜12万円
※車種・補償内容・保険会社により異なります
18〜20歳の6等級では年間保険料が20万円を超えることも珍しくありません。これは若年層の事故率が高いことが影響しています。
免許取得から1年未満の方は初心者マークの表示が義務づけられています。周囲に配慮してもらいやすくなるので、貼る場所を決めて用意しておきましょう。
6等級で保険料を安くする5つのコツ
コツ1:ダイレクト型(ネット型)保険を選ぶ
代理店型と比較して、ダイレクト型の自動車保険は保険料が20〜30%安くなることがあります。代理店の手数料が不要なため、その分を保険料に還元しているのが理由です。事故対応や補償内容に大きな差はないため、価格重視の方にはおすすめです。
コツ2:運転者限定と年齢条件を設定する
運転する人を「本人限定」や「本人・配偶者限定」にすると保険料が安くなります。また、年齢条件を「26歳以上限定」「30歳以上限定」にすることで、さらに割引が適用されます。自分の年齢に合った条件を正確に設定しましょう。
コツ3:車両保険の内容を見直す
車両保険は保険料の大きな割合を占めます。新車であれば車両保険の加入を検討すべきですが、中古車で時価額が低い場合は車両保険を外したり、「エコノミー型」にすることで保険料を抑えられます。
擦り傷程度なら、市販のコンパウンドで目立たなくできる場合もあります。保険を使うほどでもない小傷の手入れ用に、1本持っておくと便利です(深い傷や塗装の剥がれは専門店に相談してください)。
コツ4:家族の等級を引き継ぐ
同居の家族が高い等級を持っている場合、その等級を引き継ぐことが可能です。たとえば親が20等級の保険を持っている場合、子どもに等級を引き継いで、親は新規で7S等級からスタートするほうが家族全体の保険料が安くなるケースがあります。
コツ5:一括見積もりサービスを活用する
自動車保険は保険会社によって保険料に差があります。一括見積もりサービスを利用すれば、複数の保険会社の見積もりを一度に取れるため、最安値のプランを効率的に見つけられます。

新規加入におすすめの自動車保険の特徴
初めて自動車保険に加入する方は、以下の点を重視して保険会社を選ぶとよいでしょう。
事故対応の質
初めて事故を起こした場合、何をすべきかわからず不安になることも多いです。24時間365日の事故受付があるか、事故対応の評判はどうかを確認しましょう。
ロードサービスの充実度
バッテリー上がりやパンクなどのトラブルに対応してくれるロードサービスは、初心者ドライバーにとって心強い味方です。レッカー距離やサービス内容は保険会社によって異なるため、比較のポイントにしましょう。
応急処置用のパンク修理キットを積んでおくと、到着を待つ間の選択肢が増えます。サイドウォールの損傷など対応できない損傷もあるため、無理をせずロードサービスを呼ぶ判断も大切です。
インターネット割引の有無
多くのダイレクト型保険では、インターネットからの申し込みで数千円〜1万円程度の割引が適用されます。新規加入時こそ、こうした割引を積極的に活用しましょう。
新規加入時に必要な補償内容の選び方
初心者が押さえておくべき補償
- 対人賠償保険:無制限(必須)
- 対物賠償保険:無制限(必須)
- 人身傷害保険:3,000万〜5,000万円
- 車両保険:新車なら加入推奨、中古車は状況次第
- 弁護士費用特約:もらい事故に備えて加入推奨
対人・対物賠償は無制限が基本です。事故の損害賠償額が数億円に達するケースもあるため、ここを節約するのは避けましょう。
もらい事故では、当時の状況をどう示すかが話を進めるうえでの材料になります。前後を記録できるドライブレコーダーは、そのときの記録として役立ちます。

6等級から効率よく等級を上げるには
等級を上げるには1年間無事故で保険を使わないことが基本です。軽微な事故や車両の小さな傷であれば、保険を使わずに自費で修理したほうが、長期的に見て保険料が安くなることもあります。
事故で保険を使うと3等級ダウンするケースが多く、元の等級に戻るまで3年以上かかります。保険を使うか使わないかの判断は、修理費用と将来の保険料増額分を比較して決めるのがポイントです。
よくある質問
Q. 6等級と7等級ではどのくらい保険料が違う?
保険会社や条件によりますが、7等級になると6等級より10〜30%程度保険料が安くなるケースが多いです。1年間無事故で過ごすことで、着実に保険料を下げていけます。
Q. セカンドカー割引って何?
家族が既に11等級以上の自動車保険に加入している場合、2台目の車の保険を6等級ではなく7等級からスタートできる制度です。条件に該当する場合は活用しましょう。
Q. 通販型と代理店型、初心者にはどちらがよい?
保険料の安さを重視するなら通販型、対面での相談を重視するなら代理店型がおすすめです。近年は通販型の事故対応品質も高くなっているため、コスト面を考えると通販型を選ぶ方が増えています。

新規加入時によくある失敗例
失敗1:補償内容をよく確認せずに最安プランを選ぶ
保険料の安さだけで選ぶと、いざ事故が起きた際に「この補償が付いていなかった」と後悔することがあります。特に人身傷害保険や弁護士費用特約は、少額の保険料で大きな安心を得られるため、安易に外さないようにしましょう。
失敗2:年齢条件の設定ミス
年齢条件を誤って設定すると、事故時に保険金が支払われない可能性があります。たとえば「26歳以上限定」にしているのに、24歳の友人に車を貸して事故が起きた場合、補償の対象外になります。運転する可能性のある人全員がカバーされる条件にしましょう。
失敗3:等級引き継ぎの制度を知らずに損をする
同居の家族から等級を引き継げることを知らずに6等級でスタートしてしまうケースは少なくありません。家族間の等級引き継ぎは最大で年間10万円以上の節約につながることもあるため、必ず確認してから加入しましょう。

初めての自動車保険加入の流れ
自動車保険の加入手順
- 車の購入が決まったら、納車日を確認
- 一括見積もりサービスで複数社の保険料を比較
- 補償内容を決める(対人・対物無制限、人身傷害3,000万円以上が基本)
- 運転者限定・年齢条件を設定
- 家族の等級引き継ぎが可能か確認
- 申し込み・支払い手続き
- 納車日に合わせて保険始期日を設定
保険の始期日は納車日と同日にするのが基本です。納車日に保険が開始されていないと、無保険状態で公道を走ることになるため、タイミングには十分注意しましょう。
納車の準備では、車内の備品もあわせて確認しておきたいところです。高速道路での故障時に停止表示が必要になるため、三角表示板を積んでいるか確かめておきましょう。
ダイレクト型と代理店型の違い
自動車保険にはダイレクト型(通販型)と代理店型の2種類があります。新規加入時にどちらを選ぶかで、保険料や対応に差が出ます。
| 比較項目 | ダイレクト型 | 代理店型 |
|---|---|---|
| 保険料 | 安い(20〜30%割安) | やや高め |
| 加入方法 | インターネット・電話 | 店舗・担当者と対面 |
| 相談のしやすさ | コールセンター | 対面で相談可能 |
| 事故対応 | 専任担当者が対応 | 代理店が窓口に |
保険料を重視するならダイレクト型、手厚いサポートを求めるなら代理店型が向いています。近年はダイレクト型の事故対応品質も向上しており、コスト面で選ぶ方が増えています。

まとめ
自動車保険に新規加入すると6等級からスタートとなり、保険料は割高になりがちです。しかし、ダイレクト型保険の利用や運転者限定の設定、家族の等級引き継ぎなど、保険料を抑える方法はいくつもあります。
補償内容は「対人・対物無制限」を基本に、必要に応じて車両保険や特約を追加する形で組み立てましょう。1年間無事故を目指して、着実に等級を上げていくことが保険料節約の王道です。
参考リンク:


