「車のトラブル=JAFに電話」というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。もちろんJAFは信頼できるロードサービスですが、実はJAF以外にも便利で手頃なロードサービスがたくさんあります。自動車保険に付帯するロードサービスや、専門のロードサービス会社など、選択肢を知っておくだけで万が一のときの安心感がまったく変わってきます。
この記事では、JAFのサービス内容はもちろん、JAF以外のロードサービスとの違いを分かりやすく比較しながら、自分に合ったロードサービスの選び方を解説していきます。

ロードサービスとは?基本をおさらい
ロードサービスとは、車のバッテリー上がり、パンク、ガス欠、鍵の閉じ込めなどの突発的なトラブルに対して、現場で応急処置やレッカー移動を行ってくれるサービスです。自分でどうにもできないトラブルに遭遇したとき、電話一本でプロが駆けつけてくれるのは本当に心強いものです。
ロードサービスには大きく分けて3つの種類があります。
- 会員制ロードサービス(JAF、JRSなど)
- 自動車保険付帯のロードサービス(各損保会社が提供)
- クレジットカード付帯のロードサービス(一部カードに付帯)
それぞれ対応範囲や料金、サービス内容が異なるため、自分のカーライフに合ったものを選ぶことが大切です。
JAFのロードサービス内容と料金
JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)は、日本で最も知名度の高いロードサービス団体です。年会費4,000円で、バッテリー上がり・パンク応急修理・ガス欠時の給油・鍵の閉じ込めなどの基本的なロードサービスを回数無制限で利用できます。入会金は2,000円(クレジットカード払いの場合1,500円)です。
JAFの大きな特徴は「人」にかかるサービスであること。自分の車だけでなく、友人や家族の車に乗っているときのトラブルにも対応してもらえます。レンタカーや社用車でのトラブルもカバーされるのは大きなメリットです。
一方で、JAFの非会員がロードサービスを利用すると、昼間の一般道でのバッテリー上がり応急処置だけでも約21,700円、夜間のパンク応急修理で約25,630円と高額になります。頻繁に車を使う方や、車が古くなってきた方は、年会費4,000円で回数無制限という安心感はコスパが良いと言えます。
また、JAFは全国約16,000名のスタッフと約4,000台のロードカーを保有しており、到着までの平均時間は一般道で約30分程度です。
JAF以外のロードサービスを比較
JRS(日本ロードサービス株式会社)
JRSは1996年に設立されたロードサービス専門会社で、全国約9,700以上の拠点を持っています。これはJAFの拠点数を上回る規模です。年会費は1,800円とJAFの半額以下で、コストパフォーマンスに優れています。
JRSカードに入会すると、バッテリー上がり・パンク応急修理・ガス欠時の給油(10Lまで)・鍵の閉じ込め開錠・15kmまでのレッカー移動などが会員サービスとして提供されます。JAFとの大きな違いは、JAFが「人」に紐づくのに対し、JRSは「車両」に紐づくサービスである点です。
自動車保険のロードサービス
多くの自動車保険には、ロードサービスが無料で付帯しています。追加料金なしで利用できるため、「すでにロードサービスに入っていた」というケースも少なくありません。
保険会社によってサービス内容に差がありますが、一般的には以下の対応が含まれます。
- バッテリー上がりの応急処置
- パンク時のスペアタイヤ交換
- ガス欠時の燃料補給(契約期間中1回など制限あり)
- レッカー移動(距離制限あり、多くは50km〜100km程度)
- 鍵の閉じ込め対応
ただし、保険のロードサービスは「契約している車両」のみが対象となるため、他の車を運転中のトラブルには対応してもらえません。また、契約期間中の利用回数に上限が設けられていることがあります。

クレジットカード付帯のロードサービス
ENEOSカードやコスモ・ザ・カード・オーパスなど、ガソリン系クレジットカードの一部にはロードサービスが付帯しています。普段から給油で使っているカードにロードサービスが付いていれば、別途契約する手間もありません。
ただし、対応範囲はJAFや保険のロードサービスと比べるとやや限定的な場合が多いため、カード付帯の内容だけで十分かどうかは事前に確認しておくことをおすすめします。
ロードサービスの比較表
| 項目 | JAF | JRS | 自動車保険付帯 |
|---|---|---|---|
| 年会費 | 4,000円 | 1,800円 | 0円(保険料に含む) |
| 対象 | 人(会員本人) | 車両 | 契約車両 |
| 拠点数 | 全国約4,000台体制 | 全国約9,700拠点 | 保険会社による |
| レッカー距離 | 15kmまで無料 | 15kmまで無料 | 50km〜100km程度 |
| 利用回数 | 無制限 | 年3回まで | 年1〜2回が多い |
| 他車での対応 | 対応可 | 不可 | 不可 |
自分に合ったロードサービスの選び方
ロードサービスの選び方は、車の使い方やライフスタイルによって変わります。以下のタイプ別に整理してみましょう。
複数の車に乗る機会がある人
家族で車を共有している方、友人の車やレンタカーにも乗る機会が多い方には、「人」に紐づくJAFが向いています。どの車に乗っていてもロードサービスを受けられるのは大きな安心感です。
コストを抑えたい人
すでに自動車保険に加入しているなら、まず保険のロードサービス内容を確認しましょう。それだけで十分な場合もあります。さらに補強したい場合はJRSのような低コストのサービスを組み合わせるのも賢い選択です。
長距離ドライブが多い人
長距離移動が多い場合は、レッカー距離が長い自動車保険のロードサービスが頼りになります。JAFのレッカー無料距離は15kmと短めなので、JAFだけに頼るのは少し心もとないかもしれません。JAFと保険のロードサービスを併用することで、補償の幅がぐっと広がります。

JAFと保険のロードサービスを併用するメリット
「JAFに入っているから保険のロードサービスは不要」と考える方もいますが、実は併用することで得られるメリットがあります。
多くの保険会社では、JAF会員であることを条件に、レッカー移動距離の延長や宿泊費・帰宅費用のサポートなど、ロードサービスの内容が優遇される仕組みを用意しています。
例えば、ソニー損保ではJAF会員だとJAFで応急対応できなかった場合の追加サポートが充実します。セゾン自動車火災保険の「おとなの自動車保険」でも、JAF会員限定の優遇措置があります。
ロードサービスの内容は保険会社や契約プランによって異なります。契約前に「ロードサービスの詳細」を確認し、どこまで対応してもらえるかを把握しておきましょう。
ロードサービスを呼ぶときの流れ
実際にトラブルが起きたときに慌てないように、ロードサービスの利用手順を確認しておきましょう。
- 安全な場所に停車する:ハザードランプを点灯し、三角表示板を設置して二次事故を防ぎます
- ロードサービスに電話する:JAFなら「#8139」、保険会社なら保険証券に記載の番号に連絡します
- 現在地とトラブル内容を伝える:GPS情報や周辺の目印を伝えるとスムーズです
- 到着を待つ:車外の安全な場所(ガードレールの外側など)で待機します
高速道路上でのトラブルの場合は、後続車への注意が特に重要です。発炎筒を使い、車両から離れた場所で待機してください。
よくある質問
Q. JAFと自動車保険のロードサービス、両方入るべき?
A. カーライフのスタイルによります。自家用車1台だけで近場しか乗らない方は、保険のロードサービスだけで十分なケースも多いです。一方、複数の車に乗る機会がある方や長距離移動が多い方は、JAFとの併用がおすすめです。
Q. バイクでもロードサービスは使える?
A. JAFは二輪車もロードサービスの対象です。保険のロードサービスはバイク保険に付帯していれば利用可能ですが、自動車保険に付帯のものはバイクには対応していない場合がほとんどです。バイク専用のロードサービスとしてはZuttoRide Clubなどもあります。
Q. ロードサービスはどこまで無料で対応してくれる?
A. 各サービスによって無料の範囲が異なります。JAFの場合、30分以内で完了する一般的な応急処置は会員無料ですが、部品代や特殊作業は実費がかかることがあります。詳しくは各サービスの公式サイトで確認してください。

まとめ
ロードサービスはJAFだけでなく、JRS・自動車保険付帯・クレジットカード付帯など、さまざまな選択肢があります。それぞれに特徴があり、年会費の安さ、対応範囲の広さ、レッカー距離の長さなど、重視するポイントは人によって異なります。
大切なのは、自分のカーライフに合ったロードサービスを選ぶこと。まずは今加入している自動車保険のロードサービス内容を確認し、それだけで十分かどうかを判断するところから始めてみてください。
万が一のトラブルに備えて、ロードサービスの連絡先はスマホに登録しておくのがおすすめです。安心できるカーライフのために、今日からできる準備を始めていきましょう。
参考リンク:JAF公式サイト – 個人会員の入会メリット・費用について
参考リンク:JRS公式サイト – 会員制ロードサービス


