「憧れの車を購入したものの、維持費が高すぎて手放すことになった」というお話は決して珍しくございません。
車両価格だけを見て購入を決めてしまうと、その後のランニングコストに苦しむことになりかねません。特に外車や大排気量車は、税金、保険、メンテナンスのすべてが高くなる傾向にございます。
この記事では、維持費が高い車種をカテゴリ別にご紹介するとともに、維持費が高くなる要因と購入前に知っておくべき注意点を詳しく解説いたします。

維持費が高くなる5つの要因
1. 排気量が大きい
自動車税は排気量によって決まるため、大排気量車ほど税金が高くなります。3.0Lを超えると年間57,000円以上、6.0Lを超えると110,000円にのぼります。軽自動車(10,800円)の10倍以上の負担です。
2. 車両重量が重い
重量税は車の重さによって決まります。2トン超えの大型SUVや高級セダンは、重量税だけで年間16,000〜20,000円。軽自動車(年間3,300円)の5〜6倍の金額です。
3. 燃費が悪い
大排気量エンジンやハイパワーエンジンは燃費が悪い傾向にございます。燃費5km/Lと20km/Lを比較した場合、年間走行距離10,000kmでガソリン代だけで年間25万円以上の差が生じます。
4. 部品代・工賃が高い(特に外車)
外車は部品代が国産車の2〜5倍になることも珍しくありません。ブレーキパッド交換だけで5万円を超えたり、オイル交換が2万円かかったりするケースもございます。工賃もディーラーでは国産車の1.5〜2倍に設定されていることが多いです。
5. 保険料が高い
車両保険の保険料は車両価格に比例いたします。高額な車ほど保険料も高くなりますし、外車は修理費が高いため料率クラスも高く設定されております。
維持費が高い車種の目安
大排気量の外車SUV(メルセデス AMG G63など)
年間維持費の目安:100〜150万円以上
- 自動車税:87,000円(4.0L)
- ガソリン代:300,000〜400,000円(燃費4〜5km/L、ハイオク指定)
- 任意保険:150,000〜300,000円(車両保険含む)
- メンテナンス:200,000〜500,000円
- 駐車場代:96,000〜360,000円
高級スポーツカー(ポルシェ 911、BMW M4など)
年間維持費の目安:80〜120万円
ハイオク指定で燃費も悪く、タイヤも大径で高額です。保険料も高額車両ゆえに高くなります。ブレーキパッドなどの消耗品にも高級品が要求されます。
大排気量セダン(レクサス LS、メルセデス Sクラスなど)
年間維持費の目安:70〜100万円
排気量3.5L以上のモデルが多く、自動車税だけで65,500〜87,000円。メンテナンスも専門ディーラーでの対応が基本となり、費用がかさむ傾向にございます。

輸入コンパクトカー(BMW 1シリーズ、VW ゴルフなど)
年間維持費の目安:50〜70万円
排気量は小さめですが、部品代とメンテナンス費は国産車より高くなります。「コンパクトだから安いだろう」と思って購入すると、予想外の出費に驚かれるケースもございます。
国産大型ミニバン・SUV(アルファード 3.5L、ランクル300など)
年間維持費の目安:45〜65万円
国産車のため部品代は外車ほどではありませんが、大排気量ゆえに税金とガソリン代が高くなります。車両価格が高い分、保険料も高めに設定されております。
外車の維持費が高い具体例
消耗品の価格比較
- オイル交換:国産車3,000〜5,000円 → 外車8,000〜20,000円
- ブレーキパッド交換:国産車10,000〜20,000円 → 外車30,000〜80,000円
- タイヤ4本:国産車40,000〜80,000円 → 外車80,000〜200,000円
- バッテリー交換:国産車8,000〜15,000円 → 外車20,000〜50,000円
すべての消耗品が2〜5倍の価格となります。年間のメンテナンス費だけで国産車の年間維持費と同額になることも珍しくございません。
維持費を覚悟すべきかの判断基準
「買える」と「維持できる」は別問題
車両価格だけなら購入可能でも、維持費が払えず手放す方は実際に多くいらっしゃいます。購入前に年間維持費を計算して、家計に余裕があるかどうかを確認することが大切です。
目安として、年間維持費が年収の10%以下であれば無理なく維持できるラインと言われております。年収500万円の方であれば、年間維持費50万円以下が目安となります。
中古の外車には特にご注意を
中古で安く購入した外車であっても、メンテナンス費は新車と同額かそれ以上かかるケースがございます。古い車ほど故障リスクが高いため、修理費が車両価格を上回ることも。「100万円で購入した車の修理に200万円かかった」というお話も珍しくありません。

車の維持費について詳しくは国土交通省のサイトで税金関連の情報が確認できます。外車のメンテナンス情報はみんカラのオーナーレビューも大変参考になります。JAFでも車の維持に関する情報を発信しておりますので、あわせてご確認ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 維持費が安い外車はありますか?
A. フォルクスワーゲンのポロやアップなどは、外車の中では比較的維持費が抑えられるモデルです。ただし、それでも同クラスの国産車と比べると部品代は1.5〜2倍程度かかる傾向にございます。
Q. 維持費を計算する際に見落としがちな項目は?
A. 駐車場代、タイヤ代(外車はサイズが大きいほど高額)、そして故障時の修理費が見落とされがちです。特に外車は予期せぬ故障で数十万円かかることもございますので、予備費として年間10〜20万円を見込んでおくことをおすすめいたします。
Q. 維持費が気になるけど外車に乗りたい場合は?
A. 認定中古車(メーカー保証付き)の購入や、カーリースの活用がおすすめです。メンテナンス込みのカーリースであれば、月々の支払いが定額になるため、維持費の急な出費を避けることができます。
まとめ
- 大排気量の外車SUVは年間維持費100万円超えも十分あり得る
- 外車の部品代は国産車の2〜5倍
- ハイオク指定+低燃費でガソリン代も高額に
- 年間維持費が年収の10%以下かどうかが判断基準
- 中古の外車は維持費の落とし穴に注意が必要
憧れの車に乗りたいお気持ちはよく分かりますが、維持費で生活が苦しくなっては本末転倒です。購入前に年間維持費をしっかり計算して、無理のない範囲で素敵なカーライフをお楽しみください。
維持費が高い車についてさらに詳しいQ&A
Q. 外車の車検代はどのくらい高くなりますか?
外車のディーラー車検は、国産車のディーラー車検と比べて1.5倍から2倍程度かかることが多いです。具体的には、国産コンパクトカーのディーラー車検が7万円から10万円程度のところ、BMW 3シリーズクラスだと12万円から18万円、メルセデスCクラスだと15万円から20万円が相場です。さらに年式が古くなると交換部品が増えて、車検費用が30万円を超えるケースもございます。外車に精通した整備工場を見つけておくと、ディーラーよりも3割から5割ほど安く車検を通せることもあります。
Q. 維持費を抑えつつ外車に乗る方法はありますか?
いくつか方法がございます。まず、メンテナンスパッケージ付きの認定中古車を選ぶこと。メーカー保証が数年間つくため、予期せぬ修理費を抑えられます。次に、メンテナンス込みのカーリースを利用する方法。月々定額で予想外の出費がなくなります。また、外車の中でも比較的維持費が安いモデル(VWポロ、ミニクーパーなど)を選ぶのも賢い方法です。さらに、オイル交換やブレーキパッド交換をOEM部品対応の整備工場で行うと、純正品より大幅にコストダウンできます。
Q. スポーツカーの保険料はどのくらい高いですか?
スポーツカーは料率クラスが高く設定されているため、保険料は一般的な乗用車の1.5倍から3倍程度になることがございます。例えば、トヨタGR86やマツダロードスターでも車両保険を付けると年間10万円から15万円程度。ポルシェ911やBMW M4などの高出力モデルになると、車両保険込みで年間20万円から30万円を超えるケースも珍しくありません。保険料を抑えるには、車両保険をエコノミー型にする、免責金額を高めに設定するといった工夫が有効です。

※この記事は記事執筆時点の情報に基づいて作成しております。維持費は車種・年式・状態によって大きく異なりますので、あくまで参考値としてお考えください。


