「毎月の駐車場代、高すぎるのではないか」「引っ越し先の駐車場代はどれくらいかかるのだろう」――車を所有されている方であれば、一度はこうした疑問を持たれたことがあるのではないでしょうか。
実は駐車場代というのは、住んでいるエリアによって月額で3万円以上の差が生まれることも珍しくありません。この事実を知っているかどうかで、年間の出費が大きく変わってまいります。
この記事では、地域別の駐車場代の平均相場と、少しでも安く抑えるための具体的な方法をお伝えしてまいります。

駐車場代の全国平均はどれくらい?
月極駐車場の全国平均
月極駐車場の全国平均は、おおよそ8,000円から15,000円程度と言われております。ただし、この数字はあくまで平均値であり、実際には地域によって非常に大きな差がございます。
東京都心部であれば月5万円を超えることも珍しくありませんし、地方の郊外であれば月3,000円程度で借りられる場所も存在いたします。「平均」だけでは実態が見えにくいのが、駐車場代の難しいところでございます。
年間にするとこれだけかかる
月額で見るとそこまで大きな金額に感じないかもしれませんが、年間に換算するとかなりのインパクトになります。
- 月額5,000円 → 年間60,000円
- 月額10,000円 → 年間120,000円
- 月額20,000円 → 年間240,000円
- 月額30,000円 → 年間360,000円
- 月額50,000円 → 年間600,000円
都心で月5万円の駐車場を借りていた場合、年間60万円。10年で600万円になります。車1台を購入できる金額でございますので、駐車場代の見直しは車の維持費を考える上で非常に重要なポイントと言えるでしょう。
地域別の駐車場代平均相場
東京都の相場
東京都内の駐車場代は、エリアによって大きな差がございます。
- 千代田区・中央区・港区:月額40,000〜60,000円
- 新宿区・渋谷区・目黒区:月額30,000〜50,000円
- 世田谷区・杉並区・練馬区:月額15,000〜30,000円
- 足立区・葛飾区・江戸川区:月額10,000〜20,000円
- 八王子市・町田市など多摩エリア:月額5,000〜15,000円
23区内でも、東側と西側、北側で相場がまったく異なります。最寄り駅からの距離によっても変動いたしますので、駅から少し離れるだけで数千円安くなることも多くございます。
大阪府の相場
- 大阪市中央区・北区:月額25,000〜45,000円
- 大阪市天王寺区・阿倍野区:月額15,000〜25,000円
- 大阪市東淀川区・住之江区:月額10,000〜18,000円
- 堺市・東大阪市:月額8,000〜15,000円
- 郊外エリア:月額5,000〜10,000円
東京と比較すると全体的にリーズナブルではございますが、梅田や心斎橋周辺につきましてはかなりの金額になります。
名古屋の相場
- 名古屋駅・栄周辺:月額15,000〜30,000円
- 千種区・昭和区:月額10,000〜20,000円
- 郊外エリア:月額5,000〜10,000円
名古屋は車社会でございますので、住宅に駐車場が付いている物件が多いのが特徴です。マンションでも駐車場込みの物件がよくありますため、東京や大阪ほど駐車場代にお悩みになることは少ないかもしれません。

地方都市・郊外の相場
- 県庁所在地の中心部:月額5,000〜15,000円
- 郊外の住宅地:月額3,000〜8,000円
- 田舎・農村部:月額0〜5,000円(敷地内に停められることも多い)
地方では自宅の敷地に余裕があるケースが多いため、そもそも月極駐車場を借りる必要がない方も多くいらっしゃいます。
月極駐車場と時間貸し駐車場、どちらがお得?
月極駐車場のメリット・デメリット
- 毎月の費用が固定で予算が立てやすい
- 確実に駐車スペースが確保できる
- 長期利用なら割安になることが多い
- 使わない日もお金がかかる
- 契約の手続きや初期費用が必要
- 場所が固定される
時間貸し(コインパーキング)のメリット・デメリット
メリットとしては、使った分だけの支払いで済む点、場所を選べる柔軟性がある点、契約不要ですぐに使える点が挙げられます。
デメリットとしては、毎日使うと月極より高くなりがちな点、満車で停められないリスクがある点、料金が変動する場合がある点にご注意ください。
損益分岐点はどこか
一般的な目安として、月に20日以上車を使うなら月極、それ以下なら時間貸しが有利とされております。
ただし、エリアの時間貸し料金にもよりますので、自宅周辺のコインパーキングの相場を調べて「月額に換算するといくらになるか」を計算してみることをおすすめいたします。
駐車場代を安く抑える10の方法
方法1:駅から少し離れた場所を探す
駅前の駐車場は高いのが一般的でございます。駅から徒歩10分から15分離れるだけで、月額5,000円から10,000円安くなることもあります。自宅から駐車場まで少し歩くことにはなりますが、その分の節約効果は非常に大きいものです。
方法2:複数の駐車場検索サイトを比較する
一つのサイトだけで探すと見落としが出ることがございます。複数の検索サイトや不動産会社を使って比較検討されることをおすすめいたします。地元の不動産屋さんが掘り出し物の物件を持っていることも少なくありません。
方法3:個人間の駐車場シェアリングを使う
現在注目されているのが、駐車場のシェアリングサービスでございます。使っていない時間帯の駐車場を貸し出すサービスで、正規の月極よりも安く借りられることがあります。

方法4:機械式駐車場を選ぶ
機械式(立体)駐車場は平置きより安いことが多くございます。出し入れに少し時間がかかるのがデメリットではありますが、月額で3,000円から5,000円程度安くなることも珍しくありません。
方法5:車のサイズダウンを検討する
大型車と軽自動車では、駐車場代が異なる場合がございます。車を軽自動車に変更されることで駐車場代も安くなるケースがありますので、買い替え時の検討材料にされてみてはいかがでしょうか。
方法6:職場の駐車場を利用する
通勤に車を使っていらっしゃる場合は、職場の駐車場を月極で借りられる制度がないか確認してみましょう。福利厚生として安く提供している会社も意外と多くございます。
方法7:交渉してみる
意外と知られていないことですが、月極駐車場の料金は交渉できる場合があるのです。特に空きが多い駐車場では、オーナー様も入居者を確保したいとお考えですので、値引きに応じてくださることがあります。
「長期で契約するので少し安くなりませんか」と一言お聞きになるだけでも、結果が変わることがございます。
方法8:カーシェアリングに切り替える
そもそも車をそこまで使わないのであれば、カーシェアリングに切り替えるのも一つの選択肢です。駐車場代だけでなく、保険料や車検代、税金もまとめて節約することが可能になります。
方法9:引っ越し時に駐車場付き物件を選ぶ
引っ越しをご予定されているなら、駐車場付きの物件を選ぶのが最も効果的な節約法です。家賃に駐車場代が含まれている物件は、別で借りるよりも総額で安くなることが多くございます。
方法10:自宅の空きスペースを活用する
戸建てにお住まいの方で、庭や空きスペースがある場合は、簡易的な駐車スペースに整備されることも検討されてみてください。砂利を敷くだけでしたら数万円で済みますし、月々の駐車場代がゼロになります。
駐車場選びで失敗しないためのチェックリスト
契約前に確認すること
- 初期費用の内訳:敷金・礼金・仲介手数料の有無
- 解約条件:何ヶ月前に通知が必要か
- 車のサイズ制限:幅・高さ・長さの制限はないか
- セキュリティ:防犯カメラ・照明の有無
- 排水状況:大雨時に浸水するリスクはないか
- 周辺の治安:いたずらや盗難のリスクはどうか
見落としがちなポイント
意外と見落としがちなのが「出し入れのしやすさ」でございます。狭い道路に面していたり、隣の車との間隔が極端に狭かったりすると、毎日のストレスが非常に大きくなってしまいます。
契約前には必ず実際に現地を確認し、ご自身の車で出し入れできるかどうかをチェックされることをおすすめいたします。

駐車場代は車の維持費の大きな柱
車の維持費の内訳
車の年間維持費は、おおよそ以下のような内訳になります。
- 自動車税:軽自動車で約10,800円、普通車で約30,000〜50,000円
- 自動車保険:年間50,000〜100,000円程度
- 車検代:1回あたり50,000〜150,000円(2年に1回)
- ガソリン代:年間60,000〜150,000円
- 駐車場代:年間36,000〜600,000円
ご覧いただくとおわかりの通り、駐車場代は維持費の中でもかなりのウェイトを占める項目でございます。特に都市部では最大の支出になることも珍しくありません。
よくある質問(Q&A)
Q. 駐車場代が一番安い都道府県はどこですか?
一般的に、東北や北関東、四国などの地方エリアが安い傾向にございます。特に自家用地に余裕がある地域では、月極駐車場自体の需要が少なく、月額3,000円以下で借りられることもあります。
Q. マンションの駐車場と外部の月極駐車場、どちらが安いですか?
マンションの駐車場は管理費に含まれていたり割安に設定されていたりすることが多いため、外部の月極駐車場よりもお得になるケースが一般的でございます。ただし、機械式駐車場の場合は別途利用料が設定されていることもありますので、契約前にご確認ください。
Q. 駐車場代の値上げを通知されたらどうすればいいですか?
まずは周辺の相場と比較されることをおすすめいたします。相場よりも高い値上げであれば、オーナー様に交渉の余地がある場合もございます。それでも折り合わない場合は、近隣のより安い駐車場への移転をご検討ください。
まとめ:駐車場代は工夫次第で大幅に節約できる
駐車場代は毎月固定で出ていくコストでございますので、一度見直すだけでずっと節約効果が続くのが大きなメリットです。
- 駐車場代は地域差が大きい(月額3,000円から50,000円以上)
- 駅から離れる・機械式を選ぶだけで数千円安くなることも
- 月20日以下の利用なら時間貸しの方がお得な可能性あり
- 交渉やシェアリングサービスも積極的に活用する
- 引っ越し時は駐車場込み物件が最も効果的
まずは現在の駐車場代と、周辺の相場を比較されてみてください。「もっと安い場所があった」という発見があるかもしれません。
駐車場探しにはLIFULL HOME’S駐車場検索(www.homes.co.jp・サイト終了)が便利です。シェアリングサービスでしたらakippa(あきっぱ)も参考になります。車の維持費全般につきましてはJAF公式サイトにも詳しい情報が掲載されております。


