「車を売るとき、ETCカードってどうすればいいの?車載器は外すの?」という疑問は、意外と見落としがちなポイントでございます。
結論から申し上げますと、ETCカードはそのまま使えますが、車載器のセットアップ変更やマイレージの手続きが必要でございます。この記事では、車売却時のETC関連の手続きをすべてまとめて解説いたします。
車を売却するときのETCカード・車載器の扱い
ETCカードは車に紐づいていない
まず大前提として、ETCカードはクレジットカードに紐づいているもので、車には紐づいておりません。そのため、車を売却してもETCカード自体はそのまま継続利用できます。
新しい車を購入されたときや、レンタカーを借りたときにも、同じETCカードを差し込めばそのまま使えます。カードの解約や変更は基本的に不要でございます。
ETC車載器は取り外すのが基本
一方、ETC車載器は車に取り付けられている機器ですので、売却時にどうするか判断が必要でございます。選択肢は2つあります。
- 取り外して新しい車に付け替える:車載器はご自身のものですので、持っていって問題ございません。ただし、新しい車に取り付ける際は再セットアップが必要です
- 車に付けたまま売却する:車載器をそのまま付けた状態で売ることも可能です。査定額に少し上乗せされることもございます

車売却時にやるべきETC関連の手続き一覧
1. ETCカードを車載器から抜く
これは絶対に忘れてはいけません。車を引き渡すときに、ETCカードを車載器に差しっぱなしにしないでください。カードを入れたまま引き渡すと、次のオーナーがあなたのカードで高速道路を利用してしまう可能性がございます。その場合、料金はあなたのクレジットカードに請求されてしまいます。
2. ETC車載器の扱いを決める
車載器を取り外す場合は、カー用品店やディーラーで取り外し作業を依頼しましょう。ご自身で外すこともできますが、配線の処理がございますのでプロに任せたほうが安心です。取り外し費用は2,000〜5,000円程度が相場でございます。
車に付けたまま売る場合は、買取業者にその旨をお伝えください。車載器の登録情報(車両情報)は、次のオーナーが再セットアップで書き換えますので、ご自身で何かする必要はございません。
3. ETCマイレージサービスの手続き
ETCマイレージサービスにご登録されている場合は、車両情報の変更が必要でございます。手続きはETCマイレージサービス公式サイトから行えます。
具体的には以下の手続きが必要です。
- 車を買い替える場合:マイページから車両情報(ナンバー・車載器番号)を変更する
- 車を手放してしばらく乗らない場合:ポイントを無駄にしないよう、還元額(無料通行分)に交換しておく。ポイントの有効期限は付いた年度の翌年度末ですのでご注意ください
- ETCマイレージを解約する場合:未交換のポイントがあれば先に還元額に交換してから解約する
4. ETC2.0の場合
ETC2.0対応の車載器をお使いの場合、GPS機能付きで渋滞情報の提供などのサービスが受けられますが、手続き自体は通常のETCと変わりません。車載器を新しい車に移設する場合は再セットアップが必要になります。

車載器を新しい車に付け替える場合の手順
再セットアップが必要な理由
ETC車載器には車両情報(ナンバー・車種区分など)が登録されております。車を変えたら車両情報も変わりますので、再セットアップをしないと料金が正しく計算されない可能性がございます。
たとえば、普通車から軽自動車に乗り換えたのにセットアップし直さないと、普通車料金で請求されてしまいます。逆に軽自動車から普通車に乗り換えた場合は、不正通行として罰則の対象になることもございますのでご注意ください。
再セットアップの方法
- ETC車載器を新しい車に取り付ける
- セットアップ店(カー用品店、ディーラーなど)で再セットアップを依頼
- 車検証を持参する
- 費用は2,500〜3,300円程度
セットアップ店は全国にございます。ITSサービス高度化機構のサイトで最寄りの登録店を検索できます。
ETCカードの見直しも検討しましょう
車を手放すならETCカードは不要?
車を完全に手放す場合、ETCカードの年会費がかかっているなら解約を検討しましょう。ただし、レンタカーやカーシェアでETCを使う可能性があるなら、年会費無料のETCカードに切り替えるのが賢明でございます。
年会費無料のETCカードに切り替える
多くのクレジットカードでは、ETCカードの年会費が無料になっているものがございます。車を手放してもいつかまた使うかもしれないなら、年会費無料のETCカードを1枚持っておくと便利です。

よくある質問(FAQ)
Q. ETCカードを差したまま車を売ってしまった場合は?
A. すぐにクレジットカード会社に連絡してETCカードの利用停止を依頼しましょう。同時に買取業者にも連絡して、カードの回収をお願いしてください。不正利用があった場合は、カード会社の補償が適用されるケースもございます。
Q. ETC車載器を付けたまま売ると査定額は上がりますか?
A. 多少プラスになることはございますが、車載器自体の価値は5,000〜10,000円程度でございます。新しいETC2.0対応機器ならもう少し評価されるかもしれません。古い機器であれば外して新しい車に付け替えたほうがよいケースも多いです。
Q. ETCマイレージのポイントは引き継げますか?
A. ETCマイレージのポイントはETCカードに紐づいておりますので、同じカードを使い続ける限りポイントは引き継がれます。車を変えてもカードが同じならポイントはそのままでございます。ただし、車両情報の変更手続きは必ず行っておきましょう。
Q. 車載器のセットアップ情報は個人情報ですか?
A. 車載器には車両情報(ナンバーや車種区分)が登録されておりますが、氏名や住所などの個人情報は含まれておりません。車載器を付けたまま売却しても、個人情報が漏洩する心配はございません。ドラぷら(NEXCO東日本)のサイトでもETCに関する情報が確認できます。
まとめ:車売却時のETCは「カードを抜く」が最優先
車売却時のETC関連の手続きをまとめますと、以下の通りでございます。
- ETCカードは必ず抜く(最重要!)
- 車載器は取り外すか付けたまま売るか判断する
- 新しい車に付け替える場合は再セットアップが必要
- ETCマイレージサービスの車両情報を変更する
- 車を手放すならポイントを還元額に交換しておく
最もやってはいけないのは、ETCカードを差したまま車を引き渡すことでございます。引き渡し前にダッシュボードや車載器をチェックして、カードが残っていないか必ずご確認ください。
車売却時のETCについてさらに詳しいQ&A
Q. ETC車載器のセットアップ情報を自分で消去できますか?
ETC車載器のセットアップ情報は、専用のセットアップ機器がないとユーザー自身では消去・変更ができない仕組みになっています。これは不正利用を防止するためのセキュリティ対策です。車載器を付けたまま売却する場合は、次のオーナーが新たにセットアップし直すことで前の情報は上書きされますので、個人情報の観点で特別な対処は不要です。気になる場合は買取業者にその旨を伝えておけば対応してくれます。
Q. ETCカードを複数枚持っている場合、車の売却で影響はありますか?
ETCカードを複数枚持っていても、車の売却に直接的な影響はございません。ETCカードはクレジットカードに紐づいているだけなので、車載器を外しても他の車やレンタカーで問題なく使えます。ただし、ETCマイレージサービスに登録しているカードが複数ある場合は、それぞれの車両情報を更新・削除する必要があります。放置しておくと、旧車両の情報のままポイントが正しく付かないケースもございます。
Q. 車載器の取り外しは自分でできますか?
機械に詳しい方であればご自身でも可能です。ダッシュボードに取り付けられているタイプなら、電源ケーブル(シガーソケット接続またはヒューズボックス接続)を外して本体を取り外すだけです。ただし、ヒューズボックスから直接電源を取っている場合は配線の処理が必要になりますので、不安な方はカー用品店に依頼するのが安心です。工賃は2,000円から5,000円程度で、作業時間も30分程度で完了します。



