「どうせ買うなら、売るときに高く売れる車を選びたい」とお考えの方は多いのではないでしょうか。
結論から申し上げると、リセールバリューが高い車を選べば、数年後の売却時に数十万〜百万円以上の差が出ます。車は消耗品ではありますが、選び方次第で「資産」にもなり得るのです。
この記事では、記事執筆時点でリセールバリューが高い車種をカテゴリ別に紹介していきます。車選びの参考にしてみてください。
そもそもリセールバリューって何?
リセールバリューの基本
リセールバリューとは、車を購入してから数年後に売却するときの価値のことです。一般的に「3年後残価率」「5年後残価率」で表されます。
例えば、300万円で購入した車が3年後に210万円で売れたら、3年後残価率は70%です。50%が平均的なラインですので、70%であればかなりリセールバリューが高いと言えます。
リセールバリューが高い車の特徴
- 人気が安定している車種:流行に左右されず、常に需要がある
- 海外需要がある車種:国内だけでなく海外でも売れる車は値落ちしにくい
- 供給が少ない車種:生産台数が限られている車は中古でもプレミアがつきやすい
- 定番カラーの車:白・黒・パールは中古市場での需要が高い
リセールバリューが高い車種【SUV編】
トヨタ ランドクルーザー300
リセールバリューが非常に高い存在です。3年後残価率は驚異の90%以上を記録しています。ランドクルーザーの耐久性と信頼性は世界中で高く評価されており、新車の納期が長いこともあって、中古車でも新車価格に近い(場合によっては超える)価格で取引されています。海外需要も非常に強く、リセールバリューがトップクラスの1台です。
トヨタ ランドクルーザー250(プラド後継)
250系も、発売直後からリセールバリューの高さが注目されています。プラドの後継として海外需要も引き継いでおり、3年後残価率80%以上が見込まれる車種です。
スズキ ジムニー / ジムニーシエラ
コンパクトSUVとしてはリセールがトップクラスです。納期が長いこともあり、中古でもほとんど値落ちしません。3年後残価率は80%前後をキープしています。ジムニーの唯一無二の存在感が、値崩れしない最大の理由となっています。
トヨタ RAV4
北米で大人気のRAV4は、日本でもリセールバリューが高い車種です。特にアドベンチャーグレードやPHEVモデルは人気が集中しており、値落ちしにくい傾向があります。
レクサス LX / RX
レクサスのSUVラインナップもリセールバリューが優秀です。特にLXはランクルベースということもあり、海外需要が強く3年後残価率70%以上を維持しています。

リセールバリューが高い車種【ミニバン編】
トヨタ アルファード / ヴェルファイア
ミニバンカテゴリでリセールが最も高い存在です。特に40系アルファード/ヴェルファイアは、新車の供給が需要に追いつかず、中古車でもプレミア価格になっています。3年後残価率は80%以上で、海外(特に中国・東南アジア)でも人気が高く、値崩れする気配がまったくありません。
トヨタ ノア / ヴォクシー
ファミリー層からの需要が安定しているノア/ヴォクシーです。アルファードほどではありませんが、3年後残価率65〜70%程度と優秀な数値をキープしています。特にハイブリッドモデルはリセールが高い傾向です。
ホンダ ステップワゴン
現行モデルは落ち着いたデザインが好評で、中古市場での需要も安定しています。3年後残価率は60〜65%程度です。
リセールバリューが高い車種【軽自動車編】
スズキ ジムニー
SUV編でも登場したジムニーは、軽自動車カテゴリでも際立った存在です。代替車種がほぼないことが、値崩れしにくい大きな理由です。
ホンダ N-BOX
軽自動車の販売台数トップクラスのN-BOXはリセールも優秀です。ファミリー層からの需要が安定しており、3年後残価率60〜65%程度をキープしています。
ダイハツ タント
スライドドア付き軽自動車として、N-BOXに次ぐ人気を誇ります。3年後残価率は55〜60%程度です。
リセールバリューが高い車種【セダン・スポーツカー編】
トヨタ GRスープラ
スポーツカー市場での希少性が高く、リセールバリューも優秀です。特にRZグレード(直6ターボ)は人気が集中しており、値落ちが少ない車種となっています。
トヨタ GR86 / スバル BRZ
手頃な価格帯のスポーツカーとして根強い人気があります。MT車は特にリセールが高く、3年後残価率65〜70%程度です。
トヨタ クラウン(クロスオーバー)
フルモデルチェンジしたクラウンは、SUVテイストのデザインで新しい層を開拓しました。3年後残価率は60%前後です。

リセールバリューを高く保つコツ
ボディカラーは白・黒・パールを選ぶ
中古車市場で最も人気のカラーは白系(パールホワイト)と黒系です。同じ車種でも、人気色とそうでない色では売却時に10〜30万円の差がつくことがあります。
人気グレード・オプションを選ぶ
上位グレードや人気オプション(サンルーフ、本革シートなど)は、リセールにプラスに働きます。特にメーカーオプションは後付けできないため、中古市場での価値が高くなります。
走行距離を抑える
年間走行距離の目安は1万km以下です。3年で3万km、5年で5万km以内であれば、平均以下の走行距離として高評価を受けやすくなります。
定期的なメンテナンスを記録する
ディーラーでの定期点検を欠かさず受けて、整備記録簿を残しておくことで、査定時にプラス評価されます。メンテナンス履歴がしっかりしている車は信頼性が高いと判断されるためです。
車の残価率やリセール情報は、カーセンサーやグーネットで中古車価格を調べることでおおよその目安がわかります。
リセールバリューが低い車の特徴
逆に、リセールが低くなりがちな車の特徴も把握しておきましょう。
- 不人気カラー:奇抜な色は好みが分かれるため敬遠されがち
- モデル末期の車:フルモデルチェンジ直前のモデルは値崩れしやすい
- 不人気車種:販売台数が少ない車種は中古市場でも需要が少ない
- 輸入車全般:一部のブランドを除き、国産車に比べてリセールは低め
- 大排気量セダン:維持費の高さから中古市場での需要が減少傾向
リセールバリューは重要な判断材料ですが、それだけで車を選ぶのはおすすめしません。ご自身のライフスタイルに合った車を選んだうえで、リセールも考慮するのがベストです。
よくある質問(FAQ)
Q. 輸入車でリセールが高い車種はありますか?
ポルシェは輸入車の中ではリセールが非常に高い存在です。特に911やカイエンは3年後残価率70%以上をキープすることもあります。メルセデス・ベンツのGクラスも値崩れしにくい車種として知られています。
Q. ハイブリッド車とガソリン車、リセールが高いのはどちらですか?
記事執筆時点では、ハイブリッド車のほうがリセールは高い傾向にあります。燃費の良さから中古市場での需要が高いためです。ただし、EVは充電インフラの課題もあり、中古市場ではまだリセールが安定していない車種もあります。
Q. 何年で売るのが一番お得ですか?
一般的には3年(1回目の車検前)か5年(2回目の車検前)が売り時と言われています。車検費用を支払う前に売却したほうがトータルでお得になりやすいです。ただし、ローンの残債状況も考慮して判断してください。
Q. フルモデルチェンジが発表されたら、すぐ売ったほうがよいですか?
新型が発表されると旧型の相場は下がりやすくなります。ただし、発表直後ではなく「新型の納車が始まった頃」に値落ちが本格化する傾向があります。モデルチェンジ情報をキャッチしたら、早めに動くのが得策です。ベストカーWebなどの自動車メディアでモデルチェンジ情報をチェックしておきましょう。

まとめ:リセールバリューを意識して賢く車を選ぼう
車は人生で2番目に大きな買い物と言われるだけに、リセールバリューを意識するかどうかで家計への影響は非常に大きくなります。
「この車を3年後(5年後)に売るとしたらいくらになるか」を一つの判断基準に加えるだけで、トータルの車にかかるコストはかなり変わってきます。同じ予算で購入できる車でも、リセールバリューの差で最終的な出費に大きな開きが生まれますので、ぜひ参考にしてみてください。


