車中泊は、ここ数年で大きなブームとなっております。ホテル代を節約できる上に好きな場所で自由に過ごせますし、何より非日常感を味わえるのが魅力でございます。
しかしながら、準備不足のまま挑んでしまうと「眠れない」「寒い」「腰が痛い」と辛い思い出になってしまうこともございます。快適な車中泊のためには、適切なグッズ選びが欠かせません。
この記事では、快適な車中泊に欠かせないグッズを優先度別にご紹介いたします。初めて車中泊をされる方は、まず優先度「高」のアイテムから揃えてみてください。

【優先度:高】絶対に必要なアイテム
1. 車中泊マット(エアマット/インフレータブルマット)
車中泊の快適さの8割はマットで決まると言っても過言ではございません。車のシートを倒しただけでは凸凹が激しく、まともに眠ることが難しくなります。専用のマットを敷くことで、フラットな寝床をつくることができます。
おすすめは厚さ8cmから10cmのインフレータブルマットでございます。バルブを開けると自動で膨らみますので手軽ですし、空気を抜けばコンパクトに収納が可能です。安価なエアマットですと体が沈みすぎて腰を痛めることがございますので、ある程度の厚さがあるものをお選びください。
2. 寝袋(シュラフ)
車内とはいえ、夜間は想像以上に冷え込みます。春や秋であっても明け方は10度以下になることがございますので、寝袋は必須アイテムです。
封筒型であれば布団の感覚で使えて圧迫感がございません。マミー型は保温性が高い一方で窮屈に感じることもございます。車中泊がメインであれば封筒型をおすすめいたします。快適温度が0度から5度のものを選んでおけば、春から秋までカバーすることが可能です。
3. 目隠しカーテン/シェード
プライバシーの確保と遮光のために必須のアイテムでございます。外から丸見えの状態では落ち着いて休めませんし、朝日が差し込むと眩しくて目が覚めてしまいます。
車種専用設計のシェードがフィット感に優れておりベストでございます。汎用タイプであれば吸盤で窓に貼り付けるタイプが手軽です。カーテン式は開け閉めが楽ですが、隙間から光が漏れやすいという点にご注意ください。
4. ポータブル電源
スマートフォンの充電、扇風機、電気毛布、照明など、車中泊で電気を使う場面は多くございます。エンジンをかけっぱなしにするのはマナー違反ですし、バッテリー上がりのリスクもございます。ポータブル電源があれば、エンジンを切った状態でも電気が使えます。
容量は最低でも300Wh以上、できれば500Wh以上あると安心です。スマートフォンの充電だけであれば小型でも問題ございませんが、電気毛布を使われるなら500Wh以上をおすすめいたします。

【優先度:中】あると快適さが段違いなアイテム
5. USB扇風機/サーキュレーター
夏場の車中泊は暑さとの闘いでございます。窓を開けると虫が入ってきますし、エアコンはエンジンをかけないと使えません。USB扇風機をポータブル電源に繋いで回すだけで、体感温度がかなり下がります。
6. LEDランタン
車内の照明は意外と暗いものでございます。LEDランタンがあれば手元が見えて快適にお過ごしいただけます。調光機能付きで暖色系のものをお選びになると、リラックスできる空間を演出できます。
7. 収納ボックス/整理グッズ
車中泊をすると荷物が散乱しがちでございます。折りたたみの収納ボックスをご用意いただき、カテゴリ別に整理しておくと車内を広くお使いいただけます。シートバックポケットや天井ネットも活用されると空間効率がアップいたします。
8. テーブル
食事やPC作業に使える小型テーブルがあると大変便利でございます。折りたたみ式のものを選べば、使わないときに場所を取りません。ハンドルに引っ掛けるタイプのテーブルもございます。
9. 虫除け対策グッズ
夏場に窓を開けてお休みになる場合は、ウィンドウネットが必須でございます。窓に被せるメッシュネットで、虫の侵入を防ぎつつ換気ができます。車種専用設計のものがフィット感に優れております。
【優先度:低】こだわり派向けのアイテム
10. 電気毛布
冬場の車中泊の強い味方でございます。ポータブル電源と組み合わせれば、寝袋の中で暖かくお過ごしいただけます。消費電力が低い(30Wから50W程度の)ものをお選びになれば、500Whのポータブル電源で一晩もちます。
11. クーラーボックス
飲み物や食材を冷やしておくことが可能です。保冷剤と組み合わせれば1泊であれば十分でございます。電源が取れる環境であれば、ポータブル冷蔵庫という選択肢もございます。
12. ポータブルトイレ
道の駅やSAのトイレが使えない状況に備えてお持ちになると安心です。特に女性の夜間トイレ問題は深刻でございますので、一つお持ちになるだけで安心感が大きく変わります。凝固剤タイプの使い捨てポータブルトイレが手軽です。
車中泊に向いている車種
ミニバン
車中泊の王道はミニバンでございます。シートをフルフラットにすると広大な寝床ができあがります。アルファード、ヴォクシー、セレナなどが人気車種でございます。2列目・3列目を倒せば大人2人が余裕でお休みになれます。
SUV
後部座席を倒せばそれなりのスペースを確保できます。RAV4、ハリアー、フォレスターなどが車中泊に向いております。天井が高いのもポイントでございます。
軽バン/軽ワゴン
意外にも車中泊に向いている車種でございます。N-VANやエブリイは荷室がフラットになるモデルがあり、お一人であれば十分な広さを確保できます。燃費が良いため移動コストも抑えられるのが魅力です。
車中泊に適した車種の詳細はJAF公式サイトでも車中泊特集が組まれておりますのでご参考になさってください。

車中泊のマナーと注意点
エンジンのかけっぱなしは禁止
道の駅やSAでエンジンをかけっぱなしにされますと、排気ガスや騒音で周囲にご迷惑がかかります。冬場はCO中毒の危険もございます。エアコンや暖房はポータブル電源と電気毛布で代用されることをおすすめいたします。
ゴミは必ず持ち帰る
車中泊スポットが利用禁止になる原因の多くがゴミ問題でございます。「来たときよりもきれいにして帰る」という心がけが大切です。
- エンジンのかけっぱなしは周囲の迷惑になるため禁止
- ゴミは必ず持ち帰る
- 道の駅での連泊は控える
- 深夜の大きな音や騒音に注意する
- 安全な場所(SA/PA、道の駅、RVパーク)を選ぶ
長期滞在はNG
道の駅の駐車場は「休憩施設」であって「宿泊施設」ではございません。何日も連泊されるのはマナー違反でございます。国土交通省も道の駅の適正利用を呼びかけております。
安全な場所を選ぶ
人気のない場所での車中泊は防犯面で不安がございます。高速道路のSA/PA、道の駅、RVパークなど、照明があって人の目がある場所をお選びください。車中泊専用のスポットとしてはくるま旅クラブのような施設も増えてきております。
よくある質問(Q&A)
Q. 車中泊グッズを全部揃えるといくらかかりますか?
必要最低限のアイテム(マット、寝袋、シェード、ポータブル電源)を揃える場合、2万円から5万円程度でございます。ポータブル電源の価格帯によって大きく変わりますが、ホテル1泊分と考えればすぐに元が取れる計算になります。
Q. 真夏の車中泊は可能ですか?
可能ではございますが、暑さ対策は必須でございます。標高が高い場所を選ぶ、USB扇風機を活用する、ウィンドウネットで換気するといった対策を組み合わせてお過ごしください。
Q. 車中泊は法律的に問題ありませんか?
車中泊自体は違法ではございません。ただし、道の駅や公共駐車場での「宿泊」は本来の利用目的とは異なりますので、長期滞在やキャンプ行為は控えていただく必要がございます。
まとめ:適切な準備で快適な車中泊を
車中泊グッズ選びのポイントをおさらいいたします。
- 最優先はマット・寝袋・目隠しシェード・ポータブル電源の4点
- マットの厚さは8cmから10cm以上を選ぶと腰が痛くならない
- ポータブル電源は500Wh以上あると電気毛布も使える
- 夏は扇風機と虫除けネット、冬は電気毛布が必須
- マナーを守って、車中泊文化を大切にする
必要なグッズをすべて揃えても2万円から5万円程度で始められますので、ホテル代と比較すればすぐに元が取れます。週末のプチ旅行や長距離旅行の宿泊費節約に、車中泊を取り入れてみてはいかがでしょうか。
※この記事は記事執筆時点の情報に基づいて作成しております。製品情報や価格は変動する可能性がありますので、最新情報は各公式サイトでご確認ください。


